院長挨拶
本年度の新入職された皆様、おめでとうございます。いずれも採用面接選考を経て、当院での活躍が期待される人材で、今日の対面式を迎えられたこと、当院を代表して祝福したいと思います。この中には、当院でパートとして働きつつ この3月看護師資格を取り、常勤となった方が4名おられ、准看学科も含めて5年以上にわたり学業と仕事を両立させて国家試験に見事合格されています。また、准看護師に合格した方が4名おられます。
さて当院の一員になるにあたり、千曲荘病院について2-3お話したいと思います。当院は昭和33年創立で、今年で63周年も迎えます。私が当院に赴任したのは平成3年ですが、創立33年に当たっています。当時の職員数は総数82名でした。その後30年経った本日4/1は、総数302名となり職員総数で3.7倍、看護師数は実に5倍になりました。入院患者数、平成3年当時は250.3人で現在は227人と減っていますが、建物の面積は5倍以上となり、アメニティーの向上に努めてまいりました。この30年間で、病院祭等やアンチスティグマ活動も広がっており、地域方皆様の信頼を受けて診療が続いていることをありがたく思っております。
良い組織を継続するには「変えてはいけないもの、変えていかなければいけないもの」の両方があると思います。変えてはいけないものは組織の良き伝統です。当院にも、いくつかありますが、基本理念に集約される「愛、信頼、奉仕、希望」が4本の柱です。他に、明るい笑顔と挨拶、時間を守ること、無駄を省くこと、創意工夫を心がけることなどが伝統としてあげられます。また10年程前から大事してきたのは「学習する集団」です。この良き伝統を象徴する手紙を昨日頂きました。国立系の看護学校への入学が決まって退職した事務職員で30代で子供が2人いる方でした。全文は読めませんので、抜粋でお伝えします。——――【転勤しながら数か所の仕事を努めてきましたが、こんなにも笑顔とあいさつに溢れた職場は初めてでした。院長先生をはじめ「お疲れ様」「ありがとう」の声に何度も元気付けられ前を向いて仕事をすることができました‥‥15年ぶりに学生になることに迷った時期もありました。出勤して周りを見ると学びながら働くスタッフに勇気をもらい、患者さんに寄り添うスタッフに尊敬の念を抱き、専門知識をもって対応するスタッフにあこがれ、やはり勉強して看護師になろうと思いました。】――――
本日は時間の制約もあり、以上としますが、新人の方にはまずは当院の良き色に早く染まって、更により良い病院創り、「患者さん・ご家族の満足度評価で日本一」の病院創りにチームの一員として力を発揮してくれることを祈念して私からのご挨拶といたします。