心理社会療法
心理社会療法とは
精神科治療において「薬物療法と心理社会療法は車の両輪」とされております。二つの療法を組み合わせると、よりよい治療結果に結びつくことが実際のデータから立証され、日本ではカウンセリングより広く行われています。当院の心理社会療法では、患者さんの症状や回復過程に応じた様々な療法(通院プログラム)をご提供しています。
対象の方 | 心理社会療法 | |
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継続コース | スキルアップコース | |
認知症 | デイケアなごみ | |
通院されている方 | デイケアチャンス | 就労支援プログラム 「ジョブコース」 |
統合失調症 | 疾病教育プログラム | |
依存症 | 依存症プログラム 「チクマープ」 |
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うつ病 躁うつ病 |
認知行動療法 疾病教育プログラム |
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発達障害 | ASDコミュニケーションプログラム ADHDプログラム |
rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)
rTMS ~磁気を用いたうつ病治療~
千曲荘病院では、うつ病の新たな治療選択肢としてrTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)を導入いたしました。
rTMSは、磁気エネルギーを使って脳内に規則的な刺激を連続しておこない、神経細胞を働かせることが期待できます。この治療法は、うつ病によって脳本来の機能が低下している部位には興奮性の刺激を送り、過活動になっている部位には抑制性の刺激を送ります。※保険適用
対象となる方 (18歳以上) |
・抗うつ薬の至適容量を十分な期間服薬しても効果が認められない方 ・抗うつ薬による副作用が顕著で、十分な薬物療法が継続できない方 ※上記に当てはまる方でも、すべての方が対象となるわけではありません。 |
■治療の流れ
【1】事前問診票への記入
記入していただいた情報をもとに、専門医がrTMS治療が可能か確認します。
rTMS事前問診票(PDF形式)
【2】診察・治療の説明
専門医の診察と治療の説明をします。問診票で可能と判断されても、診察で治療適用外とされる場合もあります。1回の治療にかかる時間、治療期間、費用、期待される効果、予想される副作用と対応方法について説明をします。説明を受けた後で治療を止めることもできます。
【3】入院
適正な治療おこなうため、当院では入院にてrTMS治療を行います。入院日の調整や、入院してから何日で治療を開始するかはご相談の上で決定します。
【4】治療開始
治療の際は、なにか特別なことをしていただく必要はありません。リクライニングシートに座り、一点を見つめていただくだけとなります。治療時間は初回1時間半、次回以降1時間が目安となります。
週5回、6週間継続することが基本的な治療スケジュールです。