医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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2019年8月1日 開院記念式典  院長挨拶  副院長挨拶

 

 

【院長先生挨拶】

 皆さん、こんばんは。今日は千曲壮病院の創立61周年記念日でございまして、多数の皆さんに参加して頂き本当にありがとうございます。普段はiPhoneを見ながら話をするのですが、不具合があって受付に置いてありますので頭の中にあるご挨拶をさせて頂ければと思います。

これまで8月1日は暑くて晴れた日が多いのですが、今日は途中から雲行きが変わり小雨になってしまいました。

創業者・創立の熱思いを皆さんと語り合えればと思ったのですが、今日は一転趣を変えて、皆さんが朝各セクションで唱和している「愛・信頼・奉仕・希望」の理念について皆さんと共有出来ればと思います。

『愛』皆さんは人生の中でこの問題をいつも考えていますか。

創業者・遠藤利治はいろいろな病院案内の時に、千曲荘病院の医療は人間愛に基づいているとよく語っています。

法人の名前も『友愛会』になっておりまして、創業者も多分愛についてずっと考えてきた人だと思います。

若い時の創業者はキリスト教に傾倒していたと聞いております。

キリスト教で「コリントの信徒への手紙」という有名な聖書に収められた書簡があります。使徒パウロは最後に残るものは何かと問われた時に、「愛、信仰、希望」と答えました。もう一度、一つだけと問われた時に「それは愛です」と明確に答えています。

私たちも仕事の中で、多くの親子の愛の問題、兄弟の愛の問題、男女の愛の問題、人生の中で自分が愛されている存在なのかも含めて、悩まれている方を目の前にして自分はどんな事が出来るのか、常に考えていると思います。

愛に始まって、最後は愛に終わると言いますが、その答えが私自身ある訳では無いのですが、常に考えていかなければいけないと思っています。

私も若い頃はいろんな宗教に関心があり、勉強しました。いろんな宗教の共通点で、愛は自分から別の存在に与えるもので奪い取るものではないという事でした。私たちが頭に置いておかないといけない事かなと思います。

『信頼』皆さんはどうお考えですか。

私は精神科医を39年やっておりますが、患者さんと私との関係がどういう関係かで全く治療の流れが変わってきます。スタッフの特に看護婦さんは、一人の患者さんを見ていて自分の事を信用してくれている、或いは信じてくれている人は、正直に相談に乗ってくれて、あなたに信頼して相談に乗れて良かったと凄く生きがいになっている人が多いのではないでしょうか。

この間、また千曲壮病院で働きたいと面接に来てくれた看護師の女性がこんな事を言っておりました。

千曲壮病院で働いていた時に患者さんの事を一生懸命考えて話を聞いていたら、患者さんから「あなたが私の事を大切に思ってくれて私があなたを信頼してあなたと話せて良かった」と言われて、とてもやりがいになったとお話してくれました。

職場体験に来た上田第五中学の生徒さんからも非常に素晴らしいお手紙を貰いました。

その中の生徒さんの一人が、スタッフに「あなたの生きがいは何ですか」と聞いたら「患者さんと信頼関係を結べた時。患者さんに信頼して貰えて、私がその人と関係を持てる時。」と答えたのを聞いて感動したと書いてきてくれました。中学生でそんな感性があるのかとびっくりしました。

信頼はとても大事なもので私たちがいつも意識していかなければいけない、かといっていつも上手くいくものではないのですが、重要なテーマだと思っています。

『奉仕』はなかなか難しくて、事務局長に言わせると、愛がたまたま見える形に現れたものだそうです。

私も今のところ、愛が形になったものと理解しています。

もう一つ、『希望』ですね。これは何で入ったかという事を考えてみようかと思います。

3つ(愛・信頼・奉仕)は今の時点で動いています。未来に向かってというものが無かったのですね。

未来に向かって元気よく生きていく、幸せに向かっていくというものを是非取り入れたいという事で『希望』を取り入れました。

患者さんや私たちもそうですね。希望を失った時は全然エネルギーが出ません。いくら良いものを提示しても受け入れようとしません。やはり希望はとても大事です。

創業者の事と重ねて考えてみたのですが、私の身近な青年が急に外国に行って勉強したいと言ったのを、

私がとんでもない、お金もかかるしそんなことは認められないと心に思って、創業者の遠藤利治に相談したところ、ひと言「青年に希望を失わせるようなことだけはするなよな。」と言われました。私も踏ん切りがついてある決断が出来て非常に良かったのですが、希望ってそんなに大事なのだなとその時思いました。

そんな意味で私なりに「愛・信頼・奉仕・希望」について考えてみました。皆さんもいろいろと考えていらっしゃると思いますので、またいろんな所でお話出来るチャンスがあれば良いなと思います。

 今日は長野県会議員の県民文化健康福祉委員会の方が15名程、初めて来て頂いて、少しでも精神医療について理解して貰えればと思いスタッフと一緒にお話しましたが、ある程度理解を深めて頂けたかと思います。

非常に嬉しくこれも皆さんと共有出来ればと思います。

ともあれ、そんな理念でこの61年間やってこれたのですね。

遠藤利治の中にもしっかりと入っていた概念だと思います。

利治を始め、ここにいらっしゃらないOBの方、その時代時代で皆一生懸命この法人を支えてくれて現在に至っていると思います。今は300名以上の皆さんが同じ未来に向かって、少しでも相談に来る人が幸せになれるように皆で応援していける集団になれば良いなと思います。70年、最低100年に向かって、皆で歴史を作っていければ良いかなと思います。

今日出席の方は、皆で思いを強くしていい病院になれるようにお願いして、私からの最初のご挨拶とさせて頂きます。

本日は宜しくお願いします。

ありがとうございました。

 

安藤副院長先生挨拶

皆さん、こんばんは。挨拶をするのだろうなと思っていたのですが、昨日まで特に話が無かったので、責めている訳では無いのですが、ただ挨拶があったらどうしようかなと考えて布団に入ったら、珍しく夢を見てしまってちょっと早めに目が覚めたのですが、夢でこれを話せという内容が出たのでそれをお話ししようと思います。

時々、勤務室にある看護の雑誌を眺めることが最近忙しくて出来ていないのですが、そこに書いてある漫画が結構好きなんですね。精神科専門看護師という漫画なのですが、色々な専門看護師さんが登場します。

まずはモップを上手にかけられる看護師さん、廊下に出てきたムカデを上手に退治できる看護師さん、夏祭りの櫓を上手に組める看護師さん、素晴らしい精神科の看護師さん。これは専門看護師を皮肉っているのかと思ったのですが、色々な個性、色々なスペシャルティーがあるという、精神科専門看護で言うと認知症看護とか色々ある訳ですが、皆さんの持っている色んなスペシャリティー・専門性というのが合わさると、

例えばそれがチクマンジャーになるとか踊れるとか、色んなスペシャリティーが合わさるとより良いのではないかと。そういう事を話せと夢に出たのだろうなと勝手に解釈してお話をさせて頂きました。

70年、100年に向けて理念は一つですけれども、色んなスペシャリティーを持ちながら病院に貢献出来ればいいのかなと思っております。

それでは乾杯をしたいと思います。

医療法人友愛会・千曲壮病院、それから皆さんの益々の発展を祈念して乾杯!!

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