- まだ肌寒い日が続きますが、本日は新元号「令和」が発表された記念すべき日です。入職された皆様おめでとうございます。当院としては4月1日付けとしては一番多くの採用となり、人手不足の時代の中、大変嬉しく感じます。面接に訪れる人の多くが実習や、病院祭、見学を通じて、当院の理念や雰囲気に共鳴して応募して下さったことを知りました。それは、在職の職員の皆様の日頃の仕事ぶりを見、当院に流れていた希望を感じとって下さったのではないかと推測します。
- まず、新人に向けた話をさせていただきます。当院は今年61周年を迎える、伝統ある精神科病院です。愛、信頼、奉仕、希望の4つの基本理念の下で運営され、5つの基本方針があります。当上小地域における精神疾患、精神障害の保健、医療、福祉の総合センターとしての役割を担っている病院であると自負しています。また障碍者への偏見を減らす活動にも積極的に取り組み、障碍者も、健常者も一緒に地域で暮らせる共生社会創りを目指しています。まだ、認知症への理解も十分でないと感じますが、昨年度指定を受けた認知症疾患医療センターは、単科の精神科病院としては県内で初めてであり、とても嬉しい出来事でした。
- 当院の長い歴史の中で継承されてきた伝統として、3つほどお話します。まず、「明るい笑顔とあいさつ」です。次に、「時間を守ること」です。そして「無駄を排して創意工夫を続けること」です。新入職員の方は、まずこの3つを日々の実践目標としてください。また、せっかく縁あって当院の職員になられたのですから、それぞれの人生目標を持ち、自分のみならず、患者さん、そのご家族、そして当院との関係者すべての人の人生の幸せに関与していけるようになってほしいと思います。私どもの精神科関係の仕事は、自分の人生と仕事が重なり合ってくることが多いのです。仕事・家族・友人等を通じて人生の学びをみんなで深めていければ幸いです。当院の旗印の一つが、学習する集団です。それも人生全般の学習です。職員は職種問わず、幸せを目指す人生の高みに、そして人間学の達人を目指してみんなで競い合って成長していきましょう。
最後になりますが、新人の方々が早く、当法人のチームに溶け込み、個々の力を発揮し、スタッフ全員、愛・信頼・奉仕・希望の基本に理念に基づいた日本一の精神科病院創りに邁進してくれることを祈念して私からの歓迎のご挨拶と、させて頂きます。