医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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【60周年院長挨拶】8月1日

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今日を迎えるにあったては、いつも先代のことを思いながら、どんなことをお話しようかなと考えています。遠藤利治語録というのがあるのですが、みなさんともう一度共有できれば良いかなと思ってお話しします。

最初に書いてあるのは、御存じの方も多いでしょうけど、開院日の昭和33年に『朝から掃除してはりきっていたが患者さんは来なかった。』というようにスタートしました。その日もきっと暑かったと思うんですけど、張り切っていい診療をしようと思って、スタッフ一同待っていたんですよね。でも、誰も来なかったんですね。非常に不安だったと思います。先代は昭和36年頃、最初開院した場所から、今の場所に移転してくるんですが、反対運動が起こって、自治会から精神科病院がこんなところに来てもらっては困ると、大反対が起こって何回か話し合いの場を持ったと記録されています。近くに愛宕神社がありますが、火災から守ってくる神様を祭ってあるんですけれど、精神科病院がくるとそれがけがれてしまうと言われたようです。当時の自治会長さんが後で書いてくれているんですけれど、 『本当に申し訳ないことをしてしまった。こんなに素晴らしい人間味あふれる院長がつくってきた素晴らしい病院で、私たちは本当に恥ずかしいとこをしてしまった。』と。何十年もたって千曲荘病院が信頼度を勝ち得ていく中で、書いてくださったんだと思います。先代は間違いなく精神科の患者さんを大事にしていました。よく言っていたのは、患者さんには【親切な心】で接してくださいねということです。つい最近、研修に行かれた方も同じようなことを言っていましたね。看護はマインドだって。もっと言えば、優しく親切に対応することだと改めて学びました、と。わたしもそのことを実践して、みんなに教えていけたらいいなって書いてありました。遠藤利治の気持ちは、これからもずっと医療法人友愛会に繋がっていると感じます。この間も松本から松本地域の精神医療を考える会の方々が見えたのですが、『廊下で誰に会っても明るい笑顔で親切に挨拶してくれる病院だということにびっくりしました』と言われました。私もとても嬉しくなりました。今、千曲荘病院は建物も立派になりましたが、実はこの遠藤利治のマインドがずっと繋がっていくことが一番大切だと思っています。AIの時代だと言われていますが、内科の診断はAIで代わっていける可能性があるそうです。でも、間違いなく看護師は残ると思うんですよね。なぜかって言うと、マインド、コミュニケーションをとることや相手に寄り添うことはAIにはできないだろうって言われていて、精神科医もそういったところは非常に大事にしているのできっと精神科の医療関係者が真摯に取り組んでいけば間違いなく残るだろうと信じています。簡単なことなんですけれど、みなさんも『優しく・親切に』というのが基本でこの法人はこれからもずっと続けていきたいと思います。

嬉しいエピソードを紹介します。中学2年生の病院実習の来てくれた生徒さんの感想文です。『わたしは精神科と聞いて少しがっかりした気持ちと怖いなという気持ちがありました。でも、職員の皆さんはとても輝いて見えました。本当にすごいなと思いました。こんな大人になりたいなと思いました。明るい笑顔がいいねと言ってもらいました。』明るい笑顔で挨拶しようなって遠藤利治語録にもあって、病院の基本方針にもなっていますけれど、現場でも実践されているんだなって感謝しています。さらにまたこの伝統を続けていきたいなと思います。

今日はお祝いの席なので、嬉しい話をもう一つします。一つは4月に病院評価機構を受けて、合格したということは大変大きなことです。やってきたことが形になったと思います。その中で聞いたことはこの病院の診療のクオリティーはすごいですねって言ってもらったことが、とても嬉しかったですね。

県から、長野県の上小地域の認知症疾患医療センターを千曲荘病院で開設してくださいと内示がありました。他の病院がみな内科を併設しているなかで、内科を併設していないのは当院だけなんですよね。より頑張らないといけないなという思いと、信頼されていて期待されていることは間違いないと思います。認知症カフェや結いの会が地域で少しずつ有名になってきていて、本当に嬉しいことです。ただ、知名度が上がってくると、期待度も上がって、クレームが大きくなるんですよね。千曲荘病院ならこのくらいはやってくれるだろうと、そこから少し外れると必ずクレームが来ますので、私たちはいつもクオリティーを上げることを続けていかないとなりません。クオリティーをあげることで、相手にも喜んでもらえることが、たくさん増えます。私たち自身も喜びが増えて、更に良くなっていくと思うんですよね。素晴らしい人生をみんなで作っていける集団になることを願っています。

最後になりますけど、50周年の時に100周年に向けてちょうど折り返し地点だと言ったんですよね。この10周年は皆さん本当によくやっていただいたと思います。私が100歳くらいになるときに100周年を迎えるわけですけれど、これからより一層質をあげていく流れになると思います。ぜひこれからも一緒に頑張っていきたいと思います。60周年を迎えられて先代も本当に喜んでいると思います。今日の式典では大いに盛り上がって、喜びをさらに大きくしたいと思います。ありがとうございました。

 

【副院長・乾杯挨拶】

千曲荘病院が60周年、カップヌードルも60週年、カップラーメンのすごいところは基本がずっと一貫しているところです。ずっと同じものがある、新しい物もいろいろ出てくるが、基本はずっと変わらない。我々も引き続き基本(利治先生のマインド)は変わらず大事にしながら、新しい物を取り入れ、カップラーメンに負けないようにやっていけたらと思います。医療法人友愛会と皆様の今後のますますの発展を祈念して乾杯!

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【永年勤続30年受賞者 の言葉】

本日は開院60周年、誠に年おめでとうございます。

また、この度は永年勤続30年にて表彰していただき、誠にありがとうございました。この表彰は、私にとって身に余る栄誉であるだけでなく、この30年を振り返る良い機会となりました。高校を卒業し18で入職以来、この千曲荘病院で数え切れないほど多くの人たちとの出会いがありました。大先生、理事長はじめ上司や先輩の方々、同輩や後輩の皆さん、そしてたくさんの患者さんたち。そんなたくさんの人たちから多くのことを教わり、さまざまな経験をさせてもらいました。今の自分があるのは、その人たちのお蔭だと思っています。

准看が終わると、高看に進み、昼間は仕事、夜間は学院という毎日でした。18:30~21:30まで授業でした。夜間の学院できつかったのが、テストです。4教科テストするので、授業が終わって家に帰ってからテスト勉強すると、いつの間にか寝てしまいもう朝という事が度々ありました。実習も国家試験ももう二度とやりたくありません。国家試験なんか、今受けたら絶対受かりません。その頃、病院は3病棟ができ病棟が増えました。私のその頃の思い出といえば、自然気胸です。やせ形の男性に多いといわれている自然気胸なのに、女の私がなってしまったのです。教科書通りの症状でした。

看護師になってからは、いろいろな研修に行かせていただき仕事に活かせることが多いと感じました。特に昨年、行かせていただいた、実習指導者研修では、指導者として学ぶことも多かったですが、自分の看護姿勢、看護観を考えるいい機会になりました。私が大切にしたい看護は、患者さんと向き合い、患者さんに寄り添い、患者さんを理解し関心を持つことです。色々なことがございましたが、しかし、勤続30年はまだ道半ばと思っています。これからも人との絆を大切にし、これから起こる新しい出会いに期待して、仕事を頑張ってまいります。本日は誠にありがとうございました。

平成30年 8月 1日   小山 千恵

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