新しい年度を迎えて新入社員を迎える対面式の日はいつも、新しいスタートを迎える希望と新入社員のような緊張感を再体験するという節目の日です。
理事長の挨拶から始まり、新規入職者の辞令交付、昇格者の発表、新しく組織がつくられた新任の発表、異動者の発表、資格取得者の発表、と続き、代表者の挨拶があり、閉会となります。今年も新たな職員を迎え、桜が咲く時期にぴったりの対面式となりました。
理事長の挨拶を抜粋でお届けします。
平成30年対面式(18/4/2)
今年は寒暖の差が激しい3月でしたが、本日は上田市内でも桜が早く開花して、春爛漫といった対面式となります。
今年の新人は、看護学校の研修受け入れや広報活動などが徐々に功を奏して当院を第一希望で就職希望してくる方が大変多くなり私としてはうれしい限りです。当院は今年で60周年を迎えます。本来ならば大きな記念行事をしたいのですが、10月に長野市で開催される日本精神科医学会の事務局の役割が忙しいため、次年度に計画していこうと思います。当院は 「愛、信頼、奉仕、希望」を基本理念として、精神疾患、精神障がいを中心にメンタルヘルス全般を対象にする精神科病院を中心とした法人です。サテライトクリニックを有し、医療保険のほか障害福祉サービス、介護保険サービスも行っています。長い60年の伝統のある当院ですが、税収が伸び悩む中、医療福祉の国家予算は毎年膨らみ、ニーズはこの10-20年は多くあるものの、経済的には厳しくならざるを得ない状況です。今後は大変厳しい経営環境が予想され、無駄なく、かつニーズにしっかり答え、顧客満足をしっかり上げていかないと厳しい競争には勝ち残れません。まずは、新人の方は、法人の基本理念、基本方針をしっかり理解し、先輩の良い点を学び、当法人の向かう方向性にしっかりベクトルを合わせ早く組織の戦力になってくれることを期待しています。当院の継承されてきた伝統を3つほど上げます。一つは「明るい笑顔であいさつすること」、「時間を守ること」、そして「無駄を排して創意工夫を続けること」です。新入職員の方は、まずこの3つを日々、実践目標として下さい。
当院は、病院祭、セミナーなどを通じて精神疾患、精神障害に対する偏見を減らすアンチスティグマ運動も続けています。新人のみなさんも一緒に勉強、実践していきましょう。最後になりますが、新人の皆様の活力を生かして、当法人の組織としての力が更に強くなり、地域の方々に喜んで頂ける活動ができることを祈念して、私からの歓迎のご挨拶といたします。