中年の危機

河合隼雄著の『こころと人生』を、再び手にとって読みました。ユングの言葉より『人生の前半と後半では、人間にとって、もっている意味が違う、前半は「どうやって生きていくか」で、後半は「いかに死ぬかだ」と、中年からの問題は次元が違う』と『中年の危機』の紹介があり、まさにその通りだと思いました。著書の中で「ずっと力を合わせて、それこそある線まで行ったというあたりが、いちばん怖い時なんです。というのは、力を合わせているときというのは、すごく気が合っているようだけど、本当はお互いのことがあまりわかっていないことが多いんです。」「夫婦の関係というのが、本当に始まるのはその当たりじゃないでしょうか。それまでは夫婦というより協力者です。二人でかごを担いでいるんですから、どちらかがやめたら大変です」「中年から老年にかけて、何かいやなこととか変なことが起こってきたときには、よくよく考えてみると、それは夫婦が老年に向かうための準備として出てきていることが非常に多いと思います」と書かれていました。人間の心の動きをよく観察されている洞察力に感動します。河合先生の言葉は寛容さと優しさと慈しみの心があって、ふと悩みを打ち明けたくなる方だと思います。(すでに他界されているので、できませんが)平和な日本で、こうして生きていると、ずっとこの生活が続くような錯覚に陥るわけですが、例外なくカウントダウンは始まっていて、30年後に死ぬとすると残りは10950日と数えられます。人生の旅で、様々な経験を経て、悲しみも苦しみも喜びも、すべて自分を成長させてくれるために与えられた試練だったとありがたく受け止め、出会った方々、与えられた環境への感謝と報恩で終わりたいと思っています。若き頃、理解されたいと願って相手に求めつづけていた時の苦しみが大きく、「理解されないことがこれほど苦しいのなら、自分はどんな立場に立とうとも、相手を理解する努力だけは続けよう」と決意したことを思い出しました。たとえ違った結論になろうとも、相手を少しでも理解しようとした努力だけは、どこかで生きてくるのではないかと思っています。理解することと、愛することは以外に近い場所にあるのではないかと思っています。

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