医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

診療受付・お問合せはコチラ
☎0268-22-6611

2025.1.4 新年事始め式院長先生挨拶


あけましておめでとうございます。
皆さん元気な顔で 年末年始を健やかに過ごされたのだと思われます。安心しました。今年は天気も良くて少し寒いような感じもしますけれども、穏やかな新年を迎えられたことを感謝しております。 昨年はコロナが明けた年だったんですけれども、なかなか診療報酬は実質マイナス改定になって、赤字の病院が続出して悲鳴を上げている医療界です。激震が走った年だったと思います。当院にもこの危機・激動を予感させる兆候がいくつか出てきております。
今回私が痛切に感じたのは、これから人口減社会に本格的に入っていく中で、こんな数字を見ました。団塊の世代が今日は来ておりませんけれども、非常に出産が多い年だったんですね。皆さんどれくらいだと思いますか?268万人。非常に子供がたくさん生まれた年で、私は昭和30年生まれなんですが173万人。これから緩やかに下がっていくんですけれども、今年成人になる2005年生まれの方は、106万人。ギリギリ100万人。とうとう去年の2024年生まれの方は68万人という数値です。これを見ると大体分かりますよね。昭和22年と比較すると、それぞれ64% 39% 29%という恐るべき数字になっています。 人手不足は 当院でも深刻化していくという可能性は間違いないと思います。
一方で、ここ10年15年、高齢者の医療のニーズは逆に高まってきています。当院の果たす役割は待ったなしになる年になると思います。言われているのは淘汰、行政用語で言うと連携だそうですが、それは淘汰になると思います。 淘汰・集約・再編が地域医療で進んでいると思います。法人内でも、より一層無駄を省く必要が迫られていて、事業の選択と集中が避けられない時代が来ているということになります。

今年も、3つの大きな目標を掲げたいと思います。
第1は昨年と同じ人材確保・人材の教育です。 皆さん是非、知人・友人もちろん他の病院との連携がおかしくならない範囲ですけれども、お誘いできればありがたいなと思います。多くの外国の方も、高齢者を含めてあらゆる職種の人材を募集していきたいと思います。人材教育にあたっては、当法人の求める人材像を明確にしたいと思います。世の中で仕事人の多様化が言われていますが、当院ではどのような人材が求められているのか、理想的なものを明確化できればいいかなと思っています。 あとは、ユマニチュードの哲学の浸透を是非していきたい。全てのスタッフがケアの力 4つの理念に基づくケアその強化を目指したいと思います。チーム医療はもちろん前提です。 ピアスタッフを活用して、ケースカンファレンス ・小グループでの演習を進められていけたらいいなと思っています。
第2も継続です。にも包括、精神障害にも対応した地域包括ケアシステム。これのさらなる 促進です。基本的には、病院以外地域全体を医療ケアできる体制を作れるといいなと思ってます。在宅診療・在宅ケアを発展させていければと思います。地域の中でと言うと、どうしてもアンチスティグマ偏見差別等の問題があると思います。アンチスティグマ偏見の低減活動をまたさらなる推進ができればいいなと思っています。当院の将来の目標は、当院の理念を地域に押し広げて、今でいう共生社会、その先のコンパッションシティ、コンパッションというのは人の気持ちを分かってお互い支え合うみたいな社会のことを言います。これを目指していければと思います。
第3は間もなく4病棟体制に移りますので、スムーズな移行と新棟落成による部署間の更なる連携の強化です。組織も変わっていきます。高齢者医療を充実した救急病棟の60床を確保し、認知症病棟・療養病棟・デイケア・OT・支援センター・ポプラ・アルテミスが協力していける体制を作りたいと思います。
大目標以外の継続目標として、偏見の低減活動、就労支援、ソーシャルファーム構想は継続して頑張っていきたいと思います。

具体的な課題ですが、皆さんのレポートの中にもいくつか上がっていましたけれども、年次休暇の改訂の研究をしていきたいと思います。これは痛しかゆしで、年次休暇を増やすと、残っている人の仕事が結構大変になんですよね。その兼ね合いですね。休みを増やすというのは苦しい選択になりますので、一律に休みを増やすのではなく、皆さんが必要な病院受診や介護休暇等で休みが必要な人は、安心して休みを取れるような体制作りを作れるといいなと思います。もう一方で一生懸命働いてくれた人には、プラスの報酬をできるような制度設計ができればいいなと考えています。

 最後の方になりますけれども、1月には当法人にとっての大きなイベントは、1月26日の帯津先生の 65周年記念の講演会です。【心・からだ・命】という表現ですけれども、全てを包括した健康について話してくれると思います。【命ってなんですか?】今、看護の方で使われるスピリチュアルという言葉も含めて、お話になるかと思います。是非この講演会を縁として、幅広い人たちが集まって、健康について深められる機会になればいいなと思います。サントミューゼの大会場は1000人を超える人がご来場いただけます。65周年記念講演会として、地域の多くの方々をご招待して、日頃の感謝の気持ちを形に変えたいと願っておりますので、皆様も感謝の気持ちを伝えてお誘いいただければと思います。
最後になりますが今年1年間皆さん力を合わせて、ワンチームで日本一の精神科病院づくりを目指して頑張っていきましょう。よろしくお願いします。

< 一覧に戻る >

初めての方へ

診療案内

午前
受付時間   7:30〜11:00
診療時間   8:30〜12:00
午後
受付時間 13:00〜15:00
診療時間 14:00〜16:00

休診日/日曜日・祝日・盆・年末年始

詳しく見る >

面会・お見舞い

午後 13:00〜16:00

お問い合わせ先

お問い合わせはお気軽に!

☎0268-22-6611

〒386-8584 長野県上田市中央東4番61号

初めての方はこちらうつ病治療 rTMS療法 創立65周年 記念講演会