信毎1/6に「ガザ民間人70名」とあり、更に、聖戦志願の若者の記事が載っていました。要約すると、【カイロ大医学生マナムードさんが、ボランティアの医師を装ってガザに移動し、テロ国家イスラエルとの聖戦に加わること、その理由は、「平和活動家を通じての停戦を求めていたが、地上で多数の民間人が犠牲になったことにより、イスラエルとの共存を諦め、武器を取り戦闘に臨むということ」。手にはコーランと教科書と水を持ち、黒いコートの後姿でラファ検問所内に消えて行く写真付】でした。その写真を見ながら、人の痛みや苦しみに一番近い場所にいる医学生が、人の救済の道を捨て、破壊の道を選択したという結論に、なんとも言えない重苦しさを感じました。敵と見える人たちもまた人間であり、同じように家族がいて幸せを求めて生きています。破壊行為を行い、憎しみや怒りや悲しみを与えることで、自分の憎しみや怒りや悲しみが軽くなるのでしょうか。むしろ、自分が味わった苦しみを味わう人が増えることにより、その地域そのものが悲しみに包まれ、苦しみが広がり、負の連鎖が続くだけです。戦争は死にたくないもの同士が戦うという矛盾を含んでいます。お互いを高め合い、育んでいく力、自分のためでなく他のものに尽くしたいという思いを愛の力とするならば、愛の絶対量が不足しているから、戦争が起こってしまうのかもしれません。そうだとすると、小さなことながら毎日の生活の中で、「どんな言葉をかけたら元気になるだろうか」「どんな笑顔を与えたら相手の緊張感がほぐれるだろうか」「どんな優しい心で接したら、楽になれるだろうか」と、互いを幸せにしようと思う人たちがたくさん増えていったら、多宗教を包含する日本という国のよさが世界に伝わって、寛容であることの価値が見直されるのではないか、そんな形での戦争回避の形もあるのではないかとささやかな希望を持っています。肉体は五体満足でも、生きがいを失い、心は怒り、苦しみ、悲しみ、不安、嫉妬、自己卑下、絶望、欲望の虜となっていては、幸せなはずもありません。いずれは肉体の不調という形に現われてくることもあるでしょう。肉体と心は連動していることを知って、まずは自分の心の中で思っていることを時々点検してみることをお勧めします。平和な日本に生かされていることを感謝して、今年は寛容な精神と未来の希望につながる勇気を磨いていきたいと思います。
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