医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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65周年を迎えた開院記念日


【開院記念式典 院長挨拶】
本日は当院の開設65周年日という大変おめでたい日となります。例年好天に恵まれ大変暑い日が多いのですが、ここ数年は気象変動のためか、そうでもありません。今日も13時から夜にかけて雨の予想もありますが、記念撮影が滞りなく、行われることを願っています。
 さて、まずは開院記念の原点を皆さんとともに振り返りつつ、これまで当法人を継続してきた創立者および諸先輩方に感謝したいと思います。ご存じの方も多いと思いますが、企業は創業から10年の間に9割が廃業となり、30年後には1%も残らないといわれています。
ただ、100年以上続いたからと安泰ではありません。まずは65年という長きにわたり、当地で存続していることに感謝をしたいと思います。
 次に創立者遠藤利治の言葉から創立を振り返りたいと思います。開院日は青空だった、朝から掃除して張り切ってきたが患者さんは来なかった。とあります。私も2000年にメンタルクリニック上田を開設した思い出がありますが、経営者としては顧客である患者さんが何人来られるのか、来なかったらどうしようとヤキモキした思い出があります。今、当院は新カンは予約1か月待ちの状況ですが、これがずっと続くとは限りません。当院を選んで来ていただいている患者さんに感謝しつつ、その人生に良き影響を与える努力を続けていかねばなりません。30床の小病院からスタートし、最初に入院した患者さんは8月21日と記録されています。当時は精神科病院ユートピア論が主で、病院の中でいかに幸せな日々を送っていただけるかという考えが主で、患者さん、職員が一つの家族のようだったと聞いています。s36年の花園から現在地に移転する際の地域の激しい反対運動を見ても、精神障害に対する差別、偏見の強さが伺えます。現在はピークの250床からダウンサイジングとなり230人程度の方を入院治療しています。
 もう一つ、18個程度にまとめらえた遠藤利治語録から拾ってみました、「物事の働きかけは、一呼吸おくとうまくいくことがあるよ」;私もコロナ禍が始まったR2年に合気道の道場に入門しました、合気道では、気を出す、臍下の一点に心を静める、を常に言われます。私たちは、慌てたり、事を急いだりすると、視野が狭くなり、失敗することが多くなります、一呼吸を置く、呼吸を整える、心を静める等自分なりの方法を見つけると、大きな失敗を避け、課題をうまく乗り切ることが可能になると思います。
 嬉しいニュースを最後にお伝えします。西病棟の新築プランが暗礁に乗り上げていましたが、やっと、建築施工に向けて努力してきた形が前進し、この秋には建築がスタートする予定です。病棟は5病棟体制から4病棟に集約され、厨房、レストランが新築されます。患者さん、スタッフの方、地域の方に愛され親しまれる建物になることを楽しみにしています。
 最後になりますが、遠藤利治先生はじめ当院を支えてきた頂いた諸先輩方、そして現在当院を支え発展に寄与している現在のスタッフの皆様に改めて感謝申し上げ、当法人が70年、80年、100年と当地で精神医療福祉の中核機関として発展継続することをご祈念申し上げ、私からのご挨拶と致します。本日はありがとうございます。

【永年勤続表彰者挨拶 病棟師長:米村】
本日は、千曲荘病院開院65周年、おめでとうございます。
 私が、この歴史ある千曲荘病院に入職させて頂いたのは、23年前、次女を出産してまだ2か月の頃でした。看護師になって松本の相澤病院に2年、信州上田医療センター、当時の東信病院に2年勤め、夢を追いかけて上京。派遣看護師として夜勤専従や、様々なクリニック、健康診断専門看護師、入浴サービス、訪問看護師などジプシーのように転々としたのち、次女を出産する前に上田に帰ってきた私が、ハローワークで紹介されたのがこの千曲荘病院でした。入職前の千曲荘病院のイメージは「黄色い救急車」。子供の頃、友だち同士で人と違ったことを言ったりすると「千曲荘病院から、黄色い救急車が迎えに来る」と言われるのが定番でした。もちろんそんなものはありませんし、見たことがある友達は誰もいませんでしたが、子供の頃の私達にとっては恐怖の存在でした。そんな千曲荘に、こんなに長い間勤務させて頂くなんて、子供の頃の私がきいたらきっと驚くことでしょう。

 入職したころはまだ3つの病棟しかなく、私は2病棟でお世話になることになりました。当時の2病棟はちょうど、閉鎖病棟内を改装工事中で、開放側の食堂に閉鎖の患者さんたちが全員寝泊まりしており、閉鎖病棟内は保護室のみ使用している状態でした。入職して1週間もたたない頃、新人の看護師が良くやる失敗を私も例にもれずやらかしてしまいました。保護室の患者さんに対応中、患者さんと一緒に保護室に閉じ込められてしまったのです。
普段なら声を出せば近くにいるスタッフが助けてくれるのですが、この時は運悪く工事中。 入ったばかりでまだまだ人見知り真っ盛りの私は、得意の大声を出すことも出来ず、その時は「私が呼んであげるね」と患者さんに大きな声で呼んでもらい、助けてもらうことが出来ました。

 また、同じ頃こんなこともありました。病棟の改装工事のため、工事車両などで駐車場も少なく、グランドが臨時の駐車場になっていたのですが、その日はあいにくの朝からの雨。勤務を終えて帰ろうとした私の車はすっかりグランドのぬかるみにはまってしまいました。脱出しようと何度も試みるのですが、無情にもタイヤはますますぬかるみにはまっていきます。その横を何人もの職員が車に乗り込んだり、車で走り去ったりするのですが、入職したばかりの私は、その誰にも「助けてもらえますか?」の一言が言えませんでした。今ここでお聞きの誰もが「えー!?米村さんが?」と思われていると思いますが、本当の話です。私は車に乗り込み夫に電話し、夫が数人の仲間を連れて救助に来てくれるまで、車の中でじっと待っていました。きっとその時、誰でも声を掛けたら助けてくれたでしょう。当院の職員は院長先生ご夫妻をはじめとしてそういう人たちです。ですから、今年入職した皆さんは、私のように引っ込み思案になるのではなく、困ったことがあったらどの職員でもつかまえて助けを求めてください。必ず力になってくれるはずです。

 そんな引っ込み思案だった私も、1か月後には「もう何年もいるみたいだね」と言われるほど図々しくなり、あれよあれよという間に20年以上の月日が流れました。これもひとえに、働きやすい職場の中で、皆さんに親切にして頂いたからにほかありません。あと何年お世話になるかわかりませんが、そのような職場をずっと作り続けていきたいと思っています。
 最後になりましたが、本日は私達永年勤続者のためにこのような機会を設けて頂き、本当にありがとうございました。

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