医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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8/1開院記念日の院長挨拶

開院記念日院長挨拶

毎年この日は、好天かつ暑いのが定番でしたが、本日は午後突然の雷雨に見舞われました。やはり人生も病院もいろいろな事が起こるのでしょう。いずれにしてもこの日は創立の精神をみんなで共有し、気持ちを一つにして更なる病院の発展を目指す日です。昭和33年8月1日の開院記念に思いをはせようと思います。当院は上田市花園の地で職員5人、30床から始まりました。さて鈴木猛さんという78才の元職員が、先週末に千曲荘病院が懐かしくなり来院されました。鈴木さんは当時信大繊維学部の貧乏学生で、衣食住を提供するという学生アルバイトに応募して当院で2年間働いたそうです。『ここは自分の青春だった。千曲荘病院がどんどん発展していて自分にとっても働いていたことが誇りだ』と言われながらも、当時の病院の家族的雰囲気を懐かしそうに、楽しそうにざっくばらんに昼を一緒に食べながら話してくれました。創立期を支えた母(前理事長妻)や伯父、妻も含めての懐かしい話を沢山伺うことが出来ました。また鈴木さんの希望で、千曲荘病院に1番最初に入院したSさんとの面会も実現し、その面影を思い出しておられたようでした。

当院は昭和36年10月に現在地へ移転しました。この移転に関しては前理事長夫妻は大変な苦労をされたようです。今年刊行された上川原柳町100周年に打江弘門氏の投稿がありました。病院設立反対者の立場で語られた事実は、改めて感動しながら読みました。紹介します。「創立者の自宅は、愛宕神社の隣である。現在地移転に当たり、地元の自治会をあげて反対運動が起こった。11/26の区民大会では満場一致で反対決議が行われた」これに対して、創立者遠藤利治は、地元の方と何度か話し合いを持ち、結局当時の、土地相場の3倍の値段で購入したようです。清水の舞台から飛び降りる心境で多額の借金をして、眠れない日も多かったと聞き、その後遺症か晩年も不眠には敏感な面がありました。冊子によると「昭和37年1月11日の総会で市会議員も間にはいり、和解した」とありますが、この年に第1回の運動会を開催しています。その理由は運動会を通して、地域の方々との交流を深め、精神科病院を理解してもらい、少しでも親しくなろうと試みだったわけです。最後はこんな締めくくりでした。「144号線の道路も立派に出来、都合よく、広大な面積を有し、グランドもあり、設備も東信第一の大病院になる。昔思えば、院長の恩讐の彼方と申しましょうか、私達の無能が恥ずかしく頭の下がる思いだ。今は昔の、物語り。」創立者が地域の方々に理解していただくための努力を続けた結果だと思います。

さて、今年は、認知症のグループホーム「アルテミス」が敷地内に完成しました。嬉しい出来事ですが、残念ながら精神障害者のGHは認められていません。創立期よりは良くなったとはいえ、まだまだ精神科病院への偏見は続いています。私達の努力もこれからも変わりなく続いてゆきます。

昨日の上田わっしょい、80名以上の参加、ご苦労様でした。医局は常勤医師11名の体制となり開院以来最高の人数です。私が当院に赴任したのが平成3年ですが、その当時は理事長と副院長の医師2人体制で、私が入って3名になりましたが、開院後40年ほどは1-2人の常勤医師の体制でしたから隔世の感があります。ここまで発展してきたことは皆様のご努力お蔭であり、この病院を支えてきて下さった多くの先輩たちのお蔭です。

今日は千曲荘病院58回めの誕生日です。長きに亘り、地域医療に貢献できていることに創立者、諸先輩、関係者の皆様に感謝しつつ、本日の開院記念日に当たり私からのご挨拶と、いたします。

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開院記念日表彰者代表挨拶

 只今 理事長先生より永年勤続30年の表彰を受け大変光栄に思うと同時に30年間の思い出が走馬灯のように駆け巡り感慨深いものがあります。

私事ですが、昭和61年4月看護職にあこがれて夢と希望を抱き飯山より上京し千曲荘病院へ入職致しました。昭和61年入職は看護部門へ5名、事務部門1名、療食部門1名の計7名でした。当時は右も左もわからず緒先輩におんぶにだっこでストレスも感じなく私の容姿的には、髪はふさふさでカットモデルも出来るほどでした。又、ズボンもスリムが履けるほどスマートでした。パーマネントウエーブをかけ過ぎこのような頭皮になったのかもしれません。又、ストレスに伴いこのような体系になったのかは不明です。

30年を振り返り

新旧病棟の業務に携わり様々な経験が行えました。

旧病棟の頃は、家庭的雰囲気の中で患者様と田植えや稲刈りを行い、一緒に田んぼで食べたおにぎりがすごくおいしかった事が思い出されます。又、運動会やクリスマス会においては、各病棟がレクリエーションの出し物を競い合い白鳥の湖や相撲ダンサーズの踊り等患者様や職員が大うけで笑い転げた事を思い出します。

新病棟になってからは、精神疾患を抱える患者様の早期治療の環境調整等治療的雰囲気のある病院作りを東棟落成時より経験させて頂きました。当時はまだ精神科の敷居が高く「精神科なんか絶対行かない」等の声が聞かれていましたが、病院祭の実施ややすらぎセミナー等により外部の方々が当院へ足を運ぶ機会が多くなってきたのではないかと感じています。病院祭でのチクマンジャーシリーズの初代ストレッサーをやらせて頂き当時は恥ずかしくて嫌でしたが、大勢のチビッ子が喜ぶ顔が見れ大変うれしかったです。

最後に私の今後の豊富を申し上げます。

病院理念、愛・信頼・奉仕・希望の精神を胸に刻み、職員全員が病院の今後の方向性にベクトルを合わせ一致団結して行きたいと思っています。本日はまことに有難うございました。

表彰者代表  訪問看護ステーション・ポプラ 沼田浩二

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