信濃毎日新聞4.19で堀田力さんの月曜評論に興味深いことが書かれていました。医療・介護などのケアの体系に「いきがい」の体系を組み合わせる仕組みを作ってほしいと願っているということでした。「生きがいについて」は、精神科医でもある神谷美恵子が書いていますが、私も堀田さん提案に同感です。ケアされて、ありがたいことは確かですが、一方、自分でできないことが悔しい、情けない、という気持ちがあることを強く感じます。人は、ケアされながらも、人のお役に立ちたい、人に喜ばれたい、自分がしたいことがしたい、人に認められたいと思っていると思います。私が歳を重ねて老齢化しても、この気持ちは変わることはないと思います。私だけでなく、千曲荘病院で働いてくださる職員の皆様のほとんども、多分そう思われていると思います。だからこそ、私たち医療者は、ケアされる方々が生きている喜びを実感することができるようにと、いつも心に留めていたいものです。81歳の母が『私にできることがあれば手伝いたい』といつも言ってくれます。父を支えて働き続け、働く喜びを心底知っている母は、人のお役に立てることを、死ぬまで人の喜ぶことをやり続けていたいのだなと分かります。86歳の父にしても、誰よりも病院のことを愛していると思いますが、足のむくみがあろうと、体調が悪くてしんどい日も、歳をとり仲間が一人ひとりとこの世を去っていくのを悲しく眺めながらも、自分のこと以上に病院の未来を心配しない日はありません。本当にありがたいことだと頭が下がります。この評論を読み、「その人が生きていてくださるお蔭で、喜びが生まれる」そんな医療提供ができたら、千曲荘病院の存在価値はもっと高まると思いました。
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