上田市の田植えが終わり、水がなみなみ張られた水田に、赤子の髪の毛のように柔らかく、か細い苗が風になびいている風景を見るのが大好きです。新潟にいた頃、延々と続く田植えをしたばかりの水田を眺めながら車を走らせていた時の感動が甦ります。水面に周りの風景が映り、これから苗が成長し、秋になれば垂れるほどの黄金の実りをつけて、私たちに恵みを与えてくれる未来が予想できるからかもしれません。この爽やかな風の中を、まだ幼かった娘たちと通り抜けていった日々は、私の記憶の中でも輝いているページです。年月は流れ、私たちは青春時代を終え壮年期を迎え、愛らしかった子供たちは大人となり、周りの風景は時代と共に変わりました。どんな時代が到来しても、自然の美しさや、四季折々の変化に感動する気持ちを忘れないでいたいものです。
