医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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悲しみのすぐ後ろには慰めの天使

悲しみのすぐ後ろには慰めの天使人は、心が呻吟するような不測の事態に遭遇したとき、平凡で平安な毎日が、いかに恵まれ、多くの人たちに支えられ、幸せであったのか気づくように仕組まれているのではないかと思うことがあります。それまで自分を取り囲んでいた世界の色が消えて、一瞬にしてモノトーンの世界に入ってしまうと、自分自身も苦しみ悲しんでいるのですが、同時にそのフィルターを通して、平凡性の中では見えなかった様々な人々の苦しみや、悲しみが見えてきます。人と接している時は、責任をとるべく、平常業務をこなすことができるのですが、一人になった時は、孤独感、無力感、自責の念にとらわれ、何が間違っていたのかと自らを見つめる作業を繰り返し、真剣に祈りながら、自らをコントロールし、時を耐えているというのが、振り返ってみると自分なりの対処法だったような気がします。その姿は、まるで、戦争に出兵したわが子の無事を全身全霊で祈る母親のような心境の中での自己との格闘といってもよいでしょう。その激流の状態から抜け出し、数年の時間の癒しを経て、あの出来事は、そういう意味だったのかと気づきを与えられます。苦しみ悲しんだことにより、真剣に人生と向きあい、小さな心が少し大きく成長することは、有難いことだと思えます。かつての自分と同じような苦しみ悲しみに格闘している友の中に自分の姿を見て、体験から得た教訓を使って、浮き輪を投げることができるからです。自分だけの問題だと格闘している時は、リングの上にいるのでまさに真剣勝負ですが、試合を終えてリングの外から見ると、試合の流れがよく見えてくるように、試合が終わり応援には入れることは、更に幸せなことだと思います。苦しみ悲しみは、単に苦しみ悲しむためにあるのではなく、その後ろ側にはもっと大きな喜びを与えようとする癒しの天使が控えているのかも知れません。同悲同苦の心が磨かれて乗り越えた時に、自己信頼、寛容さ、信じる力、優しさ、智慧などを与えられるように、きっと、そばで癒しの天使が応援していると想像するだけでも、希望や勇気が出てくることがありました。私も、人生の後半戦をまだまだ遭遇するであろう不測の事態を、何とか乗り越えていきたいと願う者です。

 

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