医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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第一回病院祭に向けての理事長挨拶

早いもので、来年は病院50周年を迎えることになります。昭和33年に花園に上田市における精神病院第一号を開院して以来、50年経ったということで、私自身が、この歳まで生きていられるとは予想していなかったので、感無量です。ここ上川原柳町に引越した当時は、地元の人たちに【精神病院をもってきてもらっては困る】と言われ反対運動が1年も続きました。その時に、地域の方々の理解を得られるようにすることが大切だと痛感し、どうしたら、精神病院に対する偏見が減るのかを考えました。今以上に地域の方々の精神科医療に対する偏見は、厳しく、【悪いことすると千曲荘病院に連れて行かれるよ】と親が子供を叱る時に使われるほどでした。そこで始めたのが、地域の方々をお招きし一緒に楽しんでいただく運動会でした。これ以外にも、夏は盆踊りを開催して地域の方々と交流を深めたこともあります。

運動会では、患者さんの家族や職員の家族、地域の方々やそのお子さんたちを集めて、大いに盛り上がりました。パン食い競争や、玉入れ、障害物競走などをやり、最後は職員で紅白に分かれてリレーをすると、応援はピークになって、患者さんもその家族も地域の方々も熱い応援合戦が始まり、私も最後のアンカーで走るのがとても誇らしかったのを覚えています。今のように、豊かで物質に溢れ、人間関係が希薄な時代とは違い、アンパン一つもらうのもうれしくて、多くの方々が参加してくれました。地域の子供たちに、1等賞2等賞、3等賞と賞品を渡すと、誇らしげに貰って帰る姿は、見ていてうれしいものでしたし、また、子供たちにとっても千曲荘病院の運動会で、ささやかなお土産を貰って帰ることは、うれしかったに違いありません。

時代は変わり、患者さんの高齢化が進み、飛んだり、走ったりする激しい運動は難しくなってきました。同様に、地域の方々の参加者年齢も高齢となり、地域の小学生が病院の運動会に集ってきた時代は過ぎ去り、子供たちの参加もなくなってきました。

運動会という一つの病院の代表行事は、そろそろ時代に合わせて変化せざるを得ない時期に入ったようです。残念ではありますが、地域の方々に千曲荘病院を理解していただき、精神科の偏見をなくしていくという趣旨は変わることなく、病院祭に受け継がれていくことでしょう。姿を変えた運動会が、病院祭と形を変え、今まで以上に地域の方々に支えられ、地域の方々と共に思い出を作っていっていただけるよう祈念して止みません。 第一回の病院祭の成功を祈って、これからも患者さんやその家族、職員と職員の家族、地域の方々に支えられて、精神医療の偏見が、薄れていくことを期待します。今日からスタートなので、1回1回を大切にして、続けていってください。

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