NHKの風林火山を毎週楽しみに見ています。主人公は信玄股肱の臣『山本勘助』で、この勘助ゆかりの鏡石が小諸懐古園の中に置かれています。先週は戸倉上山田温泉にある荒砥城に登ぼり、やぐらから見える千曲川がカーブする美しさ、山に囲まれた地形を眺め、ここからなら、どこから攻めて来てもすぐに見える絶好の要所だなあと思ました。450年前の戦国時代は、夢と野望と非情に生きた時代、大将が負けてしまえば、討ち取られ、一族奴隷で売り飛ばされる、まさに一族の命をかけた戦いを繰り広げていた時代です。もし信玄のような人が現代の経営者だったら、哲学を持ち情報に精通し、戦略を持ち大きな仕事をするのではないかと、謙信だったら無欲の経営者として義を重んじ、これまたいい仕事をするのだろうと想像していると面白くなります。現代は、刀や銃は使わないながらも、経済の世界では、形を変えた戦国時代が行われているような気もします。今は『命をとられないだけでもましかなあ』と思ったりしながら、当時の人々の気持ちを推し量りながら、楽しんでみています。毎週知っている場所が出てくるので、長野県の歴史を知り、この地に対する愛着も湧いてきます。ますます、これからの上映が楽しみです。