2019年5月25、26日の二日間にわたって国立京都国際会館に全国から認知症ケア専門士5000人が集まり、認知症ケア学会が開催されました。
千曲荘病院からも2名の専門士が参加。化粧療法についてポスター発表を行いました。
学会では様々な研修を受けましたが、その中でも特に感じたものは、特別企画「認知症当事者からの希望リレー」今、わたしたちが社会へ伝えたいこと、実現したいこと。と題した企画でした。当事者の方々が、パートナーと一緒に自分にできる事をできる場所で行い、認知症について自身の口から語るというものです。
パートナーがいれば、認知症という診断を受けてもできることはたくさんあります。診断を受けたその日から何もできない人になるわけではありません。「病名ではなく、その人をしっかり見てほしい!」「イエス・ノーの質問は、本来持っている力を削いでしまう」と、話されていました。
専門職である私たちは、社会の人、地域の人に認知症について正しく知識を伝えることが課せられていると思います。認知症になっても、住み慣れた安心できる場所で長く暮らしていくためには、みんなが認知症について正しい知識を持ち、認知症の方と共に生きる社会を目指すことが必要なんだと思います。
そのほか受けた研修名
・身体拘束適正化
・認知症ケアで身体合併症を見逃していないか
・後悔のケア 本人の意思はどこまで尊重されたか
・認知症の人とこの今を生きる
・似ている似ていない前頭側頭型認知症・大人の発達障害
・認知症当事者からのリレー など