高知医療センターがPFI契約解消に向け協議を開始したという記事を読みました。近江八幡市立総合医療センターもPFI契約を解消して自前で病院を運営する方向を選択しています。イギリスで始まった公共事業方式のPFIを日本で取り入れ効率的かつ効果的な医療経営を推し進めるということで、中小公立病院の改革の一部として取り上げられていた手法なので、内心興味を持って見守っていました。病院のハードの部分とソフトの部分を分けて考えていることはわかりましたが、直感的にはよほど自治体の財政が豊かでないと成立しないのではないかという危惧がありました。日進月歩の医療界においては、医療器械一つにしても、その進化速度は速く、その設備投資も高額となります。病院施設設計そのものも、建築単価は高く、ハードとソフトが密接な関係にあって連動して進化しているので、この二つの領域を熟知している経営のプロがいないと難しいのではないかと思います。医療者からすると、現実は、ストレス社会において、日々患者さんの診察に忙殺され、年々増加する医療訴訟という病院の命運をかけた問題に遭遇することもあり、非常にストレスフルな毎日を送っているので、充分な時間を取れる医師はそれほど多くないと思います。一方で、ハードを担当する営利団体の建設業者からすると、住民から満足され、評価を受ける建物を提供したいでしょうから、そのすり合わせは本当に大変だろうなあと、思ってPFIのお話を聞いていたことを思い出しました。医療界も大きく変わっていかざるを得ない変革期の中におかれていることだけは間違いないようです。
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