【言葉の力、生きる力】「柳田邦男著」の中に、星野富弘さんの詩篇が紹介されています。『人は身体が不自由になった時、心で生きる。人は身体が動かなくなった時、心で世界を見る』と――。青春時代が過ぎ去り、目が弱り、耳は遠くなり、白髪や皺が増え、足腰が弱くなり、老いていくということは寂しいものですが、星野氏のこの二行の中に、真実を感じとるのは、私だけではないでしょう。また、この本の中には、尊敬する神谷美恵子氏の日記の紹介もありました。『キュリー夫人伝をもう一度読み始めた。そして、自分のなまぬるい勉強の仕方を省みて、ざんきの念に耐えない。勉強と献身と。これは両立し得るのだ。要は魂の問題なのだ。だから、機会と境遇に恵まれている時に、全力をつくさなかったら、勉強は永久にできないではないか(二十八歳、日記)』このお二人は、憧れている人物であるのですが、何に憧れているのかというと、厳しい肉体条件にあっても、心(魂)が自由で、自らの使命に気づき、運命や環境を恨むなく、人を恨むことなく、与えられた環境の中で、自分独自の、オリジナルな花を咲かせようとして一途に生きた姿が、とても輝いて見えるからです。どんな環境の中からでも花を咲かせることは可能であることを証明してくださった二人は、まさに「泥中の花」のような生き方にみえます。私も与えられた境遇、境涯、環境の中において、小さいながらも一輪の花を咲かせてみたいと願っています。明日は柳田邦男氏の講演会です。一人でも多くの方々の心に記憶に残る記念日となりますように、祈念いたします。
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