今年も無事に暑い8月1日を迎えることが出来ました。関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。特に今年は50周年と大きな節目の記念日となり、私の喜びも一入でございます。当院の50周年の大きな特徴は、創業者である理事長が現役でいまだもって活躍し続けていることであります。本日午後の講演で改めて創業の原点、苦労話を聞くことが出来、次の50年、100年後の大きな一里塚になったと思います。
私が千曲荘病院に初めてパートで勤務したのは、現在の群馬県立精神医療センターで精神科の後期研修をうけていた昭和59年からと記憶しています。昭和60年からは新潟大学より週1回のパート勤務を続けてきました。昭和60年代の千曲荘病院はスタッフ総数も数十名で、建物も古かったですが、とても家庭的な雰囲気でした。病院のテニスコートで対外試合をしたり、上田城址公園でブルーシートを引いての花見の会などがとても懐かしい思い出です。今は200名を越える大所帯ですが、心の通った人間関係を失わず、なんとかこの家庭的雰囲気を継続していきたいと思います。
さて、50年後の千曲荘病院はどうなっているのでしょうか?最近は、あまりに時代の変化の早く、想像できません。ただ、21世紀は心の世紀、脳の世紀と言われており、心の健康、精神疾患に対するニーズは50年後も増加することはあっても無くなる事はないと思います。今後も、病院の発展のためには、時代の変化を読み、診断、治療法の進歩を積極的に取り入れ、診療サービスの質の向上を続けることが必要であります。
50年後の100周年記念日に更に当院が輝きを増し、地域での信頼を高めていることをご祈念申し上げ、院長としてのご挨拶といたします。本日はまことにありがとうございます。