トヨタショック

トヨタショック日経新聞によると、豊田市はトヨタショックが直撃し、400億円減収になり、税収は9割減、不足分は積立金を取り崩すと書かれていました。豊田市を一つの家庭と考えてみると、月給20万円の人が、2万円で生活するということになるので大変なことです。ここで思ったのは、2点あります。生命活動をしていくためには、植物が栄養分を蓄える球根を持つように蓄えが必要で、これがないと厳しい不況時において生き延びることができないということ、もう一つは、これまでのトヨタの貢献度の大きさ、一社でこれほど多くの人々に恩恵を与えていた事実を知ったということでした。TVの日立の宣伝ではありませんが、『大きな木』があると、その下で多くの動物たちが集まり、憩う場ができるように、優れた企業が存在することは多くの雇用を創出し、生活を保証しその家族を養っていくことができるようになります。金儲けの定義を、「個人の私腹を肥やすためだけで、誰をも幸福にしない」とすると、マスコミから批判されても致し方ないと思うのですが、優れた企業が、得た富を一定の割合で税金として納めていることは、その税収によって多くの人々へ豊かさが再分配されるので、尊いことだと思います。理事長は、お金のない借金時代の苦しさを命と引き換えにしようと思うほど苦しんだ経験があるので、赤字の怖さを身をもって教えてくれました。おかげで『しっかり税金を納めて社会貢献する』という考え方を受け継ぎましたが、この言葉は、私たちに遺してくれた名言だと思っています。今不況の厳しさの中で、経営者が経済苦を理由に自殺するケースも増えており、年間自殺者3万人は、異常事態だと思います。赤字の時は、無駄を排除することと、収入を増やすべく智慧を使うか、働く時間を長くして家計を助けるのが、一般の家庭での対応策だと思います。民間企業では、倒産・リストラの危機におびえながらも、必死にコストダウンを図って税金を納めています。ホンダはF1から撤退し、無駄を排除する方向を選択しました。民間だとリストラということで厳しい選択を迫られますが、これを国に応用すると、公務員の半数が民間に移行し税金を納める側になれば、今度は富を生み出す側に回ることになります。厳しい時代こそ、本当に必要なものが見えてくるので、企業にとっては、贅肉体質から筋肉体質に変われるチャンスだと心得て、あまり不安に怯えず、前向きに取り組んでいくことだと思っています。

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