柳田邦男先生による50周年記念講演会無事終了しました

2008.11月22日冷え込んだ信州の朝に、上田駅にて柳田先生をお迎えいたしました。目的地の無言館に向かう途中で、下之郷の生島足島神社に寄り、塩田平は自分の庭のように熟知している次長が随行してくれました。柳田先生の問いかけに、自然体で応じているのですが、この街を、故郷を大切にしている気持ちが伝わってきて、そばにいる私自身も、故郷のありがたさを再確認いたしました。青い空に白い雲が浮かび、紅葉で美しい木々に囲まれた無言館では、一枚一枚を慈愛に満ちた目で眺めておられる先生のそばで、解説付きの幸せな時間を頂きました。実は上田に住んでいながら、恥ずかしながら無言館は初めてで、美術館がこんなに込み合っていることにも驚きましたが、飾られた絵をじっと眺めていると、短い時間だったのですが、作者の念いが切ないほど胸に伝わってきたことにも驚きました。一枚の絵は、言葉が必要ないくらい、その時のその人の念いが伝わってくることがわかりました。その後、龍光院で山菜料理の昼食を終えて(この山菜料理はとてもおいしいです!)本堂の狩野永琳の屏風を眺め帰ろうとしたときに、浄財でいただける一枚の詩を手にとられ、『この詩のお話を、講演会の中でしますね』ということで、お話してくださることになりました。興味のある方は、龍光院に行って内容を確認してみてください(もったいないので書きません)。上田東急インで2時から始まった会場はほぼ満席で、400名を越える方々がお越しくださり、静かに語りかけてくださる柳田先生のお話に引き込まれ、会場全体がとても暖かい、優しい雰囲気に包まれているような感覚に打たれました。『豊かな生、豊かな死のために~ただ一度の人生だから~』という題でしたが、終了後のサイン会も長蛇の列で、一人ひとりにお話を聞きながら、サインされる姿に、私たち職員も感動いたしました。寛容さは、苦しみ悲しみを通り越した人特有のものかもしれません。まだまだひよこのような自分ですが、人間の死亡率は100%ですから、その日が来るまで寛容さを磨き続けたいと思いました。柳田邦男先生、ありがとうございました。そして、支えてくださったスタッフ、会場にお越しくださった皆様に心より感謝申し上げます。講演会終了後何人もの方々から、人生を見つめなおす機会をいただきましたというお言葉を頂き、私たちもうれしい気持ちになりましたことを報告いたします。意味のある偶然を大切にしたいと思います。

柳田邦男先生と共に
柳田邦男先生と共に
50周年記念講演会
50周年記念講演会

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