病気とともに生きる:トップアスリートの苦悩と医療

トップアスリートの苦悩と医療アサヒメディカル7月号2008の巻頭インタビューでスピードスケートの清水宏保さんが登場していました。幼い頃から喘息持ちで病弱だったので、両親は体を強くさせたいと願って氷の上にのせたのが、この道に入ったきっかけだったようです。喘息の発作はあまりにも苦しくて、このまま死んでしまうのではないかと不安になるので、どうすれば発作を軽減できるか常に自分の身体に意識を向け、耳を澄ませていた結果、意識が繊細になり、察知能力が高まり、感覚が研ぎ澄まされるという副産物を手に入れたそうです。肺活量は2700CCしかないので、喘息の発作がおきないように、自分の身体の状態を知った上でメニューをこなしておられます。『喘息はハンディではない。発想の転換をして、考え方をプラスに持っていけば、他の病気だって防ぐことができる』と言っていることに、やはり金メダリストとしての大きさを感じました。痛みや、苦しさがあってもなお、目標を持って生きることの大切さ、『我以外、皆わが師』と名文句を残し、自分の病気を受け入れ、病気と共に生き、それ以上私たち日本人に夢を与えてくれる清水選手に、心の強さを見ます。我以外、皆わが師という言葉も、私自身に言い聞かせている言葉ですが、人生の途上で、出会う方々の中に、いい先生役をやって導いてくださる方と、悪い先生役で、これはしてはいけないと教えてくださる反面教師の先生がいて、どちらの先生も私たちの成長にとって必要な学びを与えてくれます。筋肉も鍛えれば強くなるように、心も、鍛えて、強くなることの証明者が清水選手なのだと思いました。

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