イブニング信州で中小企業の経営者が親父ロックバンドを率いてロックを歌い、不況にあえぐ中小企業を応援していた映像を見ました。普通のおじさんに見えるのですが、サングラスに革ジャンでバンドを率いている時とのギャップが妙に記憶に残り、こんなに元気で夢を語る人がいるのだろうか、と思っていたところ偶然に、親交の深い会社社長の紹介でお逢いする機会を頂きました。『立ち上がれ中小零細企業』の著者でもある小林社長からは、静かにお話される中にも秘めたる闘志が伝わってきました。お人柄が分かる文章をこの本から抜粋して紹介します。①難題課題のある仕事に直面した時、我々は決して「できません」とは言わない。できるかどうか分からないときは『どうにか考えて見ましょう!』と言って帰ってくる②夢がなければ目的が定まらない。目的があって初めて計画を立てることができ、それに向かって行動を起こすことができる。行動の果てに成果が生まれる。すべての元になるものは、夢であり、希望であり、目標、目的である。――元気が出る言葉ですよね!
部屋の壁には長野県では知らない人はいないT社の創業者であるお父様の、威厳のある、柔和で温厚な肖像画が飾ってありました。何度も眺めていると、戦後の日本の復興を牽引し、繁栄をもたらして下さった創業者独特の強い意志力と、地上を去られても経営者を見守ってくださっているような慈眼を感じました。御著書の中にお父様の言葉が語られていますが、私も好きな言葉なので、さらに紹介させていただきます。『まず、人に与えることである。自分も必ず与えられる。まず、人を栄えさせることである。自分も必ず栄える。利益は人が得させてくれるものであり、繁栄は人が与えてくれるものである。自分だけを考える者には、人が与えない』縁の不思議さを感じた一日でした。