最近「掃除の大切さ」について書かれている本が増えているような気がします。斉藤茂太著『「捨てる・片づける」で人生が楽になる』、舛田光洋著の『夢をかなえる「そうじ力」』、マリリン・ポール著の『だから片づかない。なのに時間がない』など、本屋に行くと並んでいます。トイレ掃除で有名な、イェローハットの創業者鍵山秀三郎氏は、勉強会ではなく、便教会を作って「日本を美しくする会」を発足され、今では日本中に、海外にも設立されて活動していると知りました。
鍵山氏によると、トイレ掃除は・・・
①謙虚な人になれる
②気づく人になれる
③感動の心を育む
④感謝の心が芽生える
⑤心を磨く
などのトイレ掃除効果があると言っています。
また、日本電産の入社試験で「トイレ掃除」を導入したこともあると知りました。理由は、ミスの多さや不良品は、整理整頓ができていないことが原因であると気づいたからだそうです。松下幸之助氏は生前塾生たちに『政治や経済の勉強をしているか』ではなく『しっかり掃除をしているか』と尋ねていたそうです。私も恥ずかしながら「トイレ掃除」は好きで、ぴかぴかにする心地よさを味わってきましたが、改めて本を読んでみると、そうじの威力が理解できたように思います。かつてお釈迦様の時代に周利槃特という仏弟子がいて、短い経文も覚えられないほど頭が悪かったので、実兄からも出て行けと意地悪されていたようですが、お釈迦様から『塵を除かん、垢を除かん』という言葉と箒を頂いたそうです。その箒で、毎日毎日掃除をしているうちに、塵や垢とは、実は自分の心の塵と垢だったと悟り、ついに阿羅漢になったというお話があります。心の健康にもよさそうなこの「そうじ力」あなたも使ってみませんか?