今年の誕生日で還暦となりました。12月19日の忘年会では職員の手作りの赤い「ちゃんちゃんこ」と「帽子」をプレゼントして頂きました。職員に祝福していただき、本当に還暦になったことを悟りました。後で、何か月も前からデザインし、一針一針縫って下さったと聞きました。有り難いことです。赤い色は魔除けの意味があるそうです。昔は生まれてすぐに赤ちゃんが亡くなることが多かったので「赤いちゃんちゃんこ」を着せたわけですが、再び60歳になると、生まれた時に戻ってくるという意味があって、赤いものを身につけるのだそうです。そう言われてみると確かに新しく生まれ変わったような気もします。今年一年を振り返るのではなく、人生を振り返って生まれ変わるのが今日からだと思うと、未来は、なんだか希望に満ちているような気がしてきます。
昨年南棟が完成して、病院の理念に「希望」を入れたのは、希望ある未来に向っていくという方向性をつけたかったからですが、愛・信頼・奉仕・希望と4つ並ぶとバランスがとれたように感じます。パンドラの箱の最後から出てきたのも「希望」だったので、たとえどんな状況になろうとも、「希望」を強く心に描いて、来年から新しい気持ちでスタートしたいと思います。毎年仕事納めの夜はじっくりと、千曲荘病院を育てて下さった上田市街地を眺めるのですが、静かな夜の中で、小さな光がキラキラと輝いていて、宝石箱のような美しさを感じます。それぞれの人が一年の終わりをそれぞれの幸せを感じて過ごしている光だろうなあと思います。今年も多くの仲間に支えられ、皆様と共に仕事ができたことに感謝して仕事を終えたいと思います。今年もありがとうございました。そして還暦になるまで関わって下さったすべての皆様に感謝します。 来年もよろしくお願いいたします。