8月になりいよいよ夏本番です。毎日のように脱水や熱中症で救急搬送されたというニュースが聞かれますが、 実は夏場だけでなく、冬場も脱水や熱中症は起こる事もあり、注意が必要です。
じっとしていても皮膚や呼吸から水分を失い、特に高齢者は室内でも熱中症を起こすことがあります。
脱水や熱中症を防ぐ為、病棟では水分補給を促し、患者さんの状態を観察するよう心がけています。
【高齢者が脱水になりやすい原因】
- ・ 基礎代謝が減少するにつれ減少する
- ・ のどの渇きを感じにくく水分や塩分の補給が不十分
- ・ 加齢にともない体液の貯蔵庫である筋肉量が減るため体内に液体を蓄えにくい
- ・ 食欲不振などで摂取する水分量や塩分量が不足している
特に、認知症の方は脳の働きが低下して自立神経の働きが悪くなっているので脱水を起こしやすくしています。また、判断力が衰えているため脱水症状があっても自覚しにくい状態にあります。
【脱水の症状】
- 口の渇き、食欲不振、嘔吐、めまい、倦怠感、頭痛など
【脱水の予防法】
- ・ 食事をきちんととる
- ・ こまめに水分をとる(1日1~2ℓ必要)
- ・ 寝る前後、入浴する前後、運動する前や後、運動中は必ず水分をとる
- ・ 脱水のときは水分と塩分、糖分を一緒にとる
作業療法士 土屋和嘉子