平成26年度 忘年会 院長挨拶
皆さん、本日はお忙しい中、大勢の方にお集まりいただき、ありがとうございます。
1年間、皆さん、本当にありがとうございました。今年は良いことが沢山ありましたね。南棟、素晴らしい建物が完成しました。皆さんの知恵が結集した建物だと思います。今年の1月にもご挨拶しましたが、「建物は良いものが建つだろう。しかし、それを動かすソフト、そして、ツールが重要だ」というお話をしました。そちらも見事に各人が努力され、この1年過ぎていったと思います。一番大変だった医局も、一時期、私も急性期病棟で22名以上の患者さんを抱える状況で、スタッフの人にも迷惑を掛けていました。時間の隙間も作れない程、かなり無理な体制だったなと思います。今年は、新しい先生方が、いづれも予想に違わず大活躍してくれて、本当に良い診療体制になったと、大変ありがたく思っています。また、4月から入ったコメディカルのスタッフも、素晴らしい方が沢山いて、新人ながら私達に良い影響を与えてくれ、私達のソフトの力が上がったと感じています。もう一つ、電子カルテですが、去年の暮頃にキックオフミーティングをした時、本当は心配もしていました。キーボードが辛いという人もいたのかとも思いますが、電子カルテで落伍した人はいないと信じています。今も苦労している人はいるかもしれませんが、選んだベータソフトの『アルファ』は良いソフトだと思います。他の病院では、別のメーカーで苦労しているという話を多く聞いていましたが、当院ではスムーズに移行でき情報の共有がスムーズに出来ていたと思います。今日、皆で見た『ゴール』という映画でも、チーム医療が話題になっていました。私達は間違いなく、電子カルテをツールとして、チーム力が上がったと思います。私も出張等が多いですが、電子カルテを鞄に入れて持っていき、病院から連絡が入ると電子カルテを確認し、的確な判断が出来ています。とても便利なツールですので、まだまだ2年くらいかけて進化していくことを期待しています。あと、今年はお客さんがとても多かったですね。家族会を始め、沢山の方にお越しいただきました。お世辞も多少は入っていると思いますが、皆さんに「良い病院ですね。」と言ってもらえると、院長としてとても嬉しく感じています。特に、日精協の通信教育の基礎講座でのコメントでは、花などの環境に配慮しているとのコメントが多く寄せられました。花係を始めとし、おそらく環境に関しては全ての職員が係わっていると思います。花や緑の多い、良い環境になってきました。関係者の方々には感謝しています。もう一つ、今年の特徴を振り返ると、人によって様々な感情があると思いますが、当院で看取って旅立たれる方が増えてきました。数年前から『三者満足死』という、御本人も、御家族も、関わった私達医療関係者も、三者が良かったと思えるような看取りをしたいと皆さんにお伝えしてきました。今年はそういった方々が、増えた年だったと思います。東2階病棟が中心だったと思います。予定通り決めたプロセスで行かないことは確かですが、三者が良かったなと思える死が多かったと聞いています。それをさらに進歩していければなと思っています。12月の始めの日曜に、96歳でK.Yさんが旅立たれました。当院の象徴のような人でした。「第一病棟は何年の何月何日に出来あがったんだ。」と、お客さんが来るたびに説明してくれていました。最期、スタッフの人が、「当直の先生が朝6時に出かけてしまうので、先生の時間帯になるかもしれません。」と連絡をくれました。東京から帰ってきてから、事務局長と一緒に顔を見ることが出来ました。その数時間後に亡くなられているのですが、良い顔でしたね。穏やかな顔で、喜んで、長かったけどこの病院で良い人生だったと思って頂けているような顔だったと私は感じました。関係者の皆さんも、ありがとうございました。来年も、私達の病院で看取ってほしいという人は増えてくると思います。大事な柱の一つにしていきたいと思います。最後に、学習する集団というのはいつも言っていますが、信大の先端医療や日精看の研修などに行ってもらっていますが、レポートが前向きでとても良くなってきましたね。私も読んでいて感動するレポートが増えてきました。ある熟年の看護師さんが書いたレポートでも、「基本をもう一度見直されて、他の熟年の看護師にもぜひ研修に行ってもらいたい。」と書かれていて、私達も企画して良かったと関係者も感じたのではないのでしょうか。更に質を上げていってほしいと思います。将来的には、超高齢化社会と人口の減少と、決して楽観できる状況では無いかもしれません。今年は、『希望』という理念を高らかに上げ、病院の理念が4つに増えました。希望という火は絶対に消さない様に、いろんな仕事の中で、皆で頑張っていきたいと思います。
本当に、今年1年間ありがとうございました。お互いの労をねぎらう良い宴になる事を願って、私の挨拶とさせていただきます。
乾杯挨拶 安藤先生
今日は、珍しく時間があったので、忘年会を辞書で調べてみました。辞書には「一年の労苦を忘れる会」と書かれていました。私は年そのものを忘れる会だと思っていましたので、ちょっと違いました。皆さん、いろんな苦労をされて、大きな成果を得ていると思います。まだ苦労されている方も、これから苦労される方も、今日は忘れて楽しく過ごしましょう。今年1年お疲れ様でした。来年も、千曲荘病院の発展と皆さんの発展と健康を祈念します。