「アブクマの会」のご紹介(薗田医師より)
この度、福島県より避難している最中に、たまたま訪れた小諸高原美術館のご配慮により、【アブクマの会】の展示が7月3日より2週間可能となったことを感謝しております。私は福島県のいわき市で開業医をしていますが、3月11日の大地震と原発問題により長野県にやってきました。今は、仕事上、いわき市と長野県の半分半分ですが、家族は、こちら長野県に在住しています。10年位前より、何となく絵を描くようになり、以来毎年地元の医師会、チャーチル会などに、拙作を展示していました。昨年は、双葉郡川内村の「人の駅」(今はムラ全体が避難している)にて個展を開き、又昨年末には、意を同じくする人たちといわき「静香の会」を開催しました。今は、福島県内において、芸術的意味合いのある展示をすることは不可能な状況です。
福島県の「アブクマ」は、地域の名称であり、アイヌ語で女性がゆったりと横たわる姿を意味するのですが、全体的で見れば東側にあり、端は太平洋に面し、いわき市よりのところに原子力発電所があり、地震と津波により甚大なる被害を受けた場所です。「アブクマ」山域の川内村で、詩作活動をしていた、いわき市出身の草野心平氏が、「信濃」地方の学校の校歌を多数創られたのも何かの縁と思っております。
今回の展示品は、油絵と書道と木工です。大体は抽象的表現の色合いが強いので、分かりづらいと思いますが、興味ある方が是非とも観賞されることを切に望んでおります。
以下に作家の方の簡単な紹介です。
■ 薗田 巌(今千曲荘病院で内科医としてパートで勤務してくださっております)
いわき市出身、油絵、「鳥海山」変形80号、「浄連の滝」変形80号、「古代」 変形80号、「糸車」50号、「カダンマスター」60号、「春のリズム」60号 「夏のリズム」60号、「御斉所街道」60号、「シンメトリー」30号、「テンランカイの絵」25号、「浄土庭園」25号、「雑木林」20号
■ 鈴木恵子 油絵
■ 古田佐恵子 油絵
■ 豊田雲圭 油絵
■ 佐藤守昭 陶芸
■ 川島大佳 書道
■ 斉藤昭蔵 木工、絵の額装