医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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対面式(2011.4.1)院長挨拶

3月11日の東日本大震災で、復興に向けて日本の底力が試されています。当院でもこころのケア・千曲荘病院チームが安藤医局長をリーダーとして宮城県に支援に行く予定です。

さて本日の対面式は、新人が6名と少数精鋭ですが、4月、5月入職内定者の数名います。皆さんには、当院の目指す医療を担える人財になって欲しいと思います。当院の目指す医療とは、第一にメンタルヘルス全般に及ぶ高い水準の医療の提供です。そのためには知識や専門技術が必要ですので、自ら勉強に励むと共に、先輩からのアドバイスや技術をしっかり学んでください。2番目は、地域全体に精神科疾患、精神障がいに対する理解を深める啓発活動を推進しています。啓発活動とは分かりにくいと思いますが、頭から精神障害は怖い、近寄りたくないといった偏った見かた、偏見を減らす活動です。

そして障害者も現在はそうで無い人も共に地域で安心して暮らせる街創りを目指しています。

これらの2つの目標を達成するために、一番簡単で威力を発揮するのが、「明るい挨拶と笑顔」です。今日元気な挨拶ができたでしょうか?笑顔で皆様とお話ができたでしょうか?この二つが当院のスタッフとして認められるための登竜門であり「いろはのい」です。気づいたら、明るい挨拶を自分から率先してください。その相手とはスタッフは勿論、患者さん、御家族、当院への訪問者みんなが対象になります。

笑顔と明るい挨拶で患者さん、御家族との信頼関係を作りながら、同時に、さまざまな職種とチームで医療サービスを行っています。チーム医療とは、自分の部門だけでなく、他部門とも協力し合ってより良いサービスを患者さんに提供することです。コミュニケーション力は、とても大事です。言わなくても分かってくれるだろうとは思わない事です。分からないことは先輩に率直に聞いてください。「自分ではこう解釈したけれど、これで良いですか?」と上司に確認してください。そうやって上司や仲間との双方向のコミュニケーションを行ってズレを無くす努力をしてみて下さい。コミュニケーションとは相手の気持ち、考え方を理解し、相手と調和し、連携できる力を指します。これは職場で訓練を受けると、日常生活、家庭生活の中でもレベルアップが期待されます。併せて自らの健康を保つように気をつけてください。体調が悪いと、良いコミュニケーションがなかなか出来ないものです。また、患者さんの気持ちや仲間の気持ちが分かるという共感する力を育てましょう。

今回はコミュニケーションの大切さについて話しましたが、その他、当院には、時間を正確に守る、約束をきちんと果たすなどの伝統があります。

最後に、当院では障害者の希望する文化活動、雇用創出にも力を入れています。今日新規オープンするサテライトクリニックには喫茶店を併設し、障害者中心に働いていただく予定です。秋の病院祭では障害者の方の音楽、絵画,詩集などの芸術も発表、展示を考えています。

これらの良き伝統を私たちも新人職員も引き継ぎながら、新旧のスタッフの力を合わせて、当院の理念、目標を達成していきたいと思います。

対面式(2011.4.1)院長挨拶1対面式(2011.4.1)院長挨拶2

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