昨日千曲荘病院病院祭でお話を頂いた比田井先生と、中村文昭氏のコラボ講演を上田市民会館で聞いてきました。中村氏のCDや本を読んでいたので知ってはいたのですが、直のお話は間接情報を遥かに超えていました。中村さんは体験談を私たちに伝えつつ、自分の考え方が変ったことにより自分の人生が変わったことを、涙あり笑いありで、切々と訴えておられました。素直な心で、人の喜ぶことをしようとそれだけを考えて生きてきたら、夢の全くなかった自分に役割が与えられたと言いました。今こうして上田市民会館で講演活動を行なっているのも、ある人との出会いから始まっていることを語られました。現在は、【クロフネ】という手作りの結婚式をプロデュ―スするオリジナルレストランウエディングを経営されているそうです。聞きながら、「豊かになろうと自分のための努力をしている内は豊かになれず、自分のことを忘れるくらい人の喜びのために生きようとしていると豊かさが訪れるのではないか」と感じました。『過去の苦渋や悲しみをできない理由にするのではなく、今を輝かせてくれた砥石の役割だったことを正々堂々と人様にオープンにし、これがあったから自分が成功できたと、感謝に変える』活動を、自分の人生を賭けて証明している人であることを知りました。頭だけでなく、実践を通した人の凄さがそこにはありました。また、生きる力を失っている若者に、生きる力を与えようと、北海道で『耕せニッポン!』と題し農業人材育成活動をしていることもお話されました。リストカットだらけの腕を堂々と見せ、「私はこの苦しみがあったから今の喜びがある」と自信を持って言える若者を育てたいそうです。苦しみの中を生きる若者へ、生きる力を与える中村氏の言葉は私の心に響きました。それにしても一人の愛溢れる、情熱溢れる人材が登場すると、周りの磁場を変え、人の心を再生させる力に感動しました。また私より若い中村さんですから、更に大きな仕事をされることでしょう。彼の勇気ある生き方、素直なまでに正直に人生を生きている中村さんの講演を聞こうと上田市民会館に集っている多くの人々の顔を眺めながら、上田の町の人たちは、優しい人が多いことを嬉しく思いました。
