日経の12/3の春秋にも載っていましたが、まだまだ生きて活躍してほしかった方です。はじめての出会いは(出会いとは、平山画伯の絵のことです)長聖高校の文化祭に行ったとき、部屋の一室に飾られていて、あまりの静謐な美しさに目が止まり、これほどの絵を描く人はどんな人だろうかと興味を持ってからです。「仏教伝来」「入涅槃幻想」は目を閉じると、目に浮かんでくるほど強烈な印象の絵です。平山画伯の生き方そのものも、「仏教伝来」の一枚の絵のように思います。幾多の苦しみを乗り越え、その苦しみから真珠を生み出した人特有の美しさとすがすがしさを感じます。仏陀を求めてシルクロードを旅する求道者は平山画伯ご自身だったのではないでしょうか。バーミヤンの石仏を守ろうとされていたことや、様々な文化を守ろうとされる姿勢は、私たちに大切なもの何なのかを伝え続けようとされていたのではないかと思います。原爆投下を体験し、死と生が隣り合わせの修羅の世界を通り抜け、「広島生変図」をやっとの思いで描いたのは、戦後30年以上経ってからだったと知りました。この絵を描くためには、原爆投下後の、苦しみや悲しみを再体験される勇気や意志の力がなければできなかったはずなので、私のような凡人には理解することもできない、深い念いが込められている絵だと思います。仏陀を求め、三蔵法師の来た道をたどり、シルクロードを旅した平山画伯は、三法印である諸行無常・諸法無我を通り越け、きっと涅槃寂静の境地へ入られたことでしょう。願わくば、この世の求道者としての旅が終わり、あの世で三蔵法師と出会い、共に仏陀に向かう新しい旅のスタートを始めているといいだろうなあ、と応援団として想像しています。私は、まだまだ悩みの中にあり、七転八倒することも多い人生ではあるのですが、それでもいつか、透き通った湖を静かに眺めるような涅槃寂静の境地で、あの世に向かう人生の後半を過ごしたいと欲のあること?!を考えています。清清しい生き方をされてお亡くなりになる方は、風のように通り過ぎて、私たちに様々な心地良い、悟りの香りを残して下さっているかのように思います。平山画伯ありがとうございました。
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