医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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≪統合失調症がやってきた≫松本ハウスというお笑いコンビ

松本ハウスというお笑いコンビの加賀谷さんが、統合失調症になり自ら苦しんだ体験を赤裸々に語った本を読みました。精神科病院での入院生活の意味が医療者目線ではなくて、当事者からリアルに語られています。勇気があって誠実な方なのだと思いました。本の中から紹介します。 【社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。だけど、僕は、偏見がなくなることを期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えているんだ。みんなに感謝しながら、無理をしすぎないで、やっていくよ。年をとっても、みんなを笑わせ、みんなと笑っていられるといいね】【同じ病気で苦しんでいる人たちへ、:焦ることはない、ただ、絶対に諦めちゃいけない。「こんな病気にかかってしまったからしょうがない」と言いたくないと思って過ごしてきたので、諦めないで欲しい】 本を読んだ後、いつかライブを見たいと願っていたら、その願いが数か月経たずに叶いました。お二人の本音トークも聴くことができ、精神科医療の原点を振り返る、いい機会を頂いたことを感謝しました。その中で印象に残った言葉は・・・・・・ 『患者は、先生と信頼関係を築きたいと思っている』『ケアと言いつつ、患者の自立の芽を阻んでいることもあって、自分は自分のできることを増やしたい』『あまり先回りしないでほしい』と加賀谷さんの言葉・・・・・・ 相方の松本さんが 『彼は「昔の自分に戻りたいと思っていたので、復活した後も、『あの頃はできたのに今はできない』と焦り、失敗を繰り返していた。「今の加賀谷は今の加賀谷でいいんだよ」と言い続けても、体に沁み込むのには3年かかった』『彼は「失敗の経験を積み重ねることで徐々に強くなってきた」』です。・・・・・ 加賀谷さんも素晴らしいと思いましたが、松本キックさんの自然体の対応や、決して見捨てることなく相手を待つことや、本人の回復する力を邪魔しないように配慮しながらも、無理はしないパートナーシップの成熟さを感じました。話の端々から二人が越えてきた苦難や困難は、私たちの想像をはるかに超えるものだと思いますが、『いばらの道もまた楽し』と思えるような心境に人間力の凄さを垣間見ました。相手を信じて支える力は、キックさんの愛の大きさなのかなと思いました。加賀谷さんにとっては松本キックさんという相棒の偏見の全くない対応は、どれだけ心の支えとなったことでしょう。病気があってもなくても、大好きなことを続けられる幸せを知っている人は輝いています。先回りしてやりすぎることは、精神科ケアにおいて自立心を損なうことを気づかせていただきました。

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