【90歳。なにがめでたい】:佐藤愛子著から元気をもらいました!

読みながら爆笑しました。私心なく、歯に衣着せずに表現される文章は爽快です。93歳になるのだそうです。元気が出る、今売れている本です。響いたところを引用して紹介します。

 

・「子供の気持ちを理解しなければならない」などと空念仏を唱えて、それで分かった気になっている。したり顔の理論を口にしてそれを教育の要諦だと思っているうちに、本来あるはずの「情」が磨滅していった。

・いよいよ「のんびり」生活に入ってみると、これがどうも、何だか気が抜けて楽しくないのです。仕事をしていた時は、朝目が覚めると、すぐにその日にするべき仕事、会うべき人のことなどが頭に浮かび、「さあ、やるぞ!進軍!」と言った気分でぱっと飛び起きたものでした。しかしのんびりの毎日では起きても別にすることもなし…という感じで、いつまでもベッドで、もそもそしている。つまり気力が籠らないのです。…のんびりのお蔭でうつ病になりかけていた時(この本を)書くことになったのです。読者から「読むと勇気が出ます」とお便りをいただきますが、この秋に93歳になる私には、人に勇気を与える力はなくなりました。・・・なくなった力を奮い起こすために、しばしば私はヤケクソにならなければなりませんでした。「ヤケクソ」の力で連載は続き、そのおかげで脳細胞の錆は幾らか削れて、なくなりかけていた力が戻ってきたと思います。人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだという事が、90歳を過ぎてようやく分かりました。

 

人生の先輩がこうして教えて下さるのはまことに有り難いことです。還暦になったからには、ヤケクソになって「一日一生」で頑張れば、点が線になって、きっと何か精神科医療に役立つ仕事の一つもできるのではないかと思いました。それにしても、仕事があるのはありがたいことです!

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