医療法人 友愛会
千曲荘病院
認知症疾患医療センター

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脱皮できない蛇は死ぬ

この言葉の意味は深いなあと、時々思うことがあります。医療タイムズ6/10にA病院が組織再編をした記事が載っていました。法人事務局を発展的に解消し、大きくなった組織の独自性と機動性を高めることが狙いだそうです。まさに大きく成長するために脱皮する状態に見えます。脱皮する時は苦しみが伴いますし、脱皮している間に他の動物に襲われて死ぬ危険もあります。それでも脱皮し続けなければ生きていけないことを自然界は教えてくれますし、人間の成長にとっても同じことがいえると思うのです。これをイノベーションというわけですが、『脱皮できない蛇は死ぬ』とは、諸行無常と同義のようにも思えます。長野県を代表するA病院が、更に大きく成長するための変革を勇気を持って行っていることは、かなり大変なことだと想像しますが、病院の職員の方々や、地域の方々にとっては最終的には恩恵を受けられることになるのかと思います。トップの決断力は、どれだけ大変か・・・そんなことを感じて読んでいました。千曲荘病院でも病棟再編や、ニュークックチルを導入、院内ランを入れた時など、小さなイノベーションを越えてきましたが、新しいことを始める場合は古いやり方を捨てていくので、痛み(苦しみ)を伴うことも経験しました。けれど時代と共に、発展を続けるためには、どこかで脱皮が必要で、規模相応に考え方を変えていくことの重要性を学びました。当院も60人くらいの時は家族的雰囲気が漂っていて、どことなく暖かく、意志の疎通も速やかでした。職員が200人を過ぎたあたりから、情報伝達が隅々まで正確に流れることが難しいことに気づきました。また、外来・入院の延べ患者数が多くなると、公的な度合いが大きくなり、影響力も増してゆきます。それは多くの人々に対する責任を負うことでもあると、覚悟しております。

先日、松本にいく機会があり、ついでにA病院の周りを歩き、地域を密着した活動を肌で感じてきました。A病院の玄関には「365日24時間」という社会的責任を負う意志のあることを伝えるかのような大きな看板が掛かっていて、トップの気概が伝わってきました。年を重ねてくると楽をしたい気持ちが先にたち、いつまでもこのままでいたいと思うわけですが、それは淘汰されていく側に回ってしまうことを知っています。現状維持となって安住しないように、自分に言い聞かせています。経営環境が早いスピードで変化しているのに、医療提供サイドが十年一日の如く、何も変わらず同じ方法でやっているわけにはいきません。ここは、諸行無常を受け入れて、古いものは捨て去り、新しいものを取り入れイノベーションし続けることしかありません。もしかすると、変化するこの世というのは、人間が倦むことがないよう、人間を成長させる揺籃かもしれません。

A病院の庭に咲いているバラの花が美しかったので、下記に紹介します。

脱皮できない蛇は死ぬ1脱皮できない蛇は死ぬ2

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