2010仕事納めの日

仕事納めの最後の日、職員が帰った後の病院は静寂に包まれます。同じ眺めなのですが、上田市街地の光がいつもより静かで、輝いているような気がします。家族が集まって年末年始を迎え、団欒のひと時を過ごしておられるのでしょう。2010年を振り返ると、様々なことがあり、一つ一つをこなすことに全力であったような気がします。ドラッカーの著書でイノベーション「体系的破棄」という言葉で出てきますが、「捨てる」ことの大切さを教えてくれます。成功体験であれば、捨てろと言われても、捨て去ることは難しいものです。ところが、捨てることによって、違うものが見えてくることを知りました。先日テレビでなかなか洋服を捨てられなくて、プロに頼んで指導してもらっている映像を見ました。その結果『心が楽になった』というようなコメントがありましたが、捨てるということは執着を去ることにつながるので、一種の心地良さを運んでくるのだと思います。執着を去ることの大切さを説いたのは釈迦ですが、現代人は文明の利器に恵まれすぎていて、欲望が肥大化し、自ら執着を引き寄せ、何枚も何十枚も洋服を重ね着て、自由な動きや、軽やかさを失っているのかもしれません。我が身振り返り、執着と思えることを一つずつ消し去って、青空に羽ばたく鳥のように自由自在な心になってみたいものだと思っています。・・と言っても、生きている以上、煩悩は尽きないわけです。せめて年末くらいは、心の雑草を取り去り、心の手入れをして、気持ちよく新年を迎えたいと思います。一年間、千曲荘病院で愛と信頼と奉仕の精神の下、働いて下さりありがとうございました。心ある愛すべき職員の皆様に恵まれて一緒に仕事ができ、大過なく過ごすことができ、今年も幸せな一年間でした。地域の方々、様々な人々の応援を得て、こうして病院が続いていくことに感謝です。
よいお年をお迎えください。

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